

通常、ゴキブリは熱帯、亜熱帯性の昆虫で高温多湿を好み、基本的には屋外性で森林に住み、落ち葉や枯れ木などを食する夜行性昆虫である。しかし、ゴキブリは特に温度条件が確保されていれば、一般的な分布の枠を越えて建築物内に生息することもしばしば見られる。
一般的に我々がよく目にするのは、クロゴキブリ・チャバネゴキブリ・ヤマトゴキブリである。
特定の疾病との関連は薄いが、消化器系感染症である赤痢や食中毒病原菌などを伝播することが知られている。
<ゴキブリ対策>ゴキブリの種類と生態
クロゴキブリ
写真:クロゴキブリ
(Periplaneta fuliginosa SERVILLE)
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- 通常夜行性で、集団(コロニー)を形成する。
- 卵から成虫になるまで1年~1年半かかる。
- 高温多湿の環境を好み、夜間営巣場所から出てきて餌をとる。
- 雑食性。高タンパクや高脂質のものを好むことがある。
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チャバネゴキブリ
写真:チャバネゴキブリ
(Periplaneta fuliginosa SERVILLE)
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- 体長10~15mm
- 淡褐色で、胸部背面に2条の黒色斑がある。
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- 卵から成虫になるまで1~2ヶ月間と短く、好条件下では短期間で大増殖することがある。
- 高温条件を好み、屋外では越冬できない。
- 薬剤に対する抵抗性が発達している。
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- ゴキブリ防除のための

・スティッキートラップを設置する。
・ゴキブリの糞跡を確認する。
《 対策項目 》
現状の把握を行う。

- ゴキブリ防除のための

・厨房内等の残渣は清掃して取り除く。
・整理整頓し清潔を保つ。
・ドライ環境を保つ。
《 対策項目 》
餌を無くすことや清潔を保つことで営巣しにくい環境を作る。

- ゴキブリ防除のための

・扉を開けたままにしない。
・ゴミ箱の蓋はしっかり閉める。
・食料品の管理を徹底する。(原料・加工品)
・ダンボール類は持ち込まない。
《 対策項目 》
従業員の衛生レベルを向上させる。

- ゴキブリ防除のための

・穴などの隙間を塞ぐ。
(扉・シャッター下の隙間をなくす)
《 対策項目 》
外部からの侵入を防止する。

- ゴキブリ防除のための

・薬剤の残留噴霧処理及び空間噴霧処理
・ベイト剤施工
《 対策項目 》
状況に応じて上記対策と併用する。
